水中への階段 恐怖編②

バラエティー番組なんかで穴の開いた箱に手を突っ込んで
何が入っているか当てるゲームがあるよね。
こちらの面はガラスになっていて、僕達には中身がわかってる。
たいていタワシとかコンニャクとかなんだよね。
楽しいよね。

もし、箱にガラス面がなかったらどうだろう?
中身がわからないまま手を突っ込む姿だけを見せられたらどうだろう?




こういう事です。
階段はあるはずなんです。




手すりから判断したって段はあるはず。
なのに一歩も踏み込めません。




頑丈な手すりは少し恐怖をやわらげますね。



これ階段ですよね?
この形で階段以外の物ないですよね?




腐ってるって。絶対腐ってるって。



感電はしゃれにならんだろ。



手すりに対し支柱が垂直に設計された
レアケース。
スピード感が倍増。




「それでは唄っていただきましょう!
あずさ2号。」




藻の絡み具合といい手すりの錆具合といい
大ベテラン。
「おまえの爺ちゃんの靴下も俺様が濡らしてやったんだああ」




首吊りは、まず踏み台に上る。



あなたはただ階段を降りていくだけで、
存在をきれいに消せるのです。




無限に続く螺旋構造。



絶対に見たくない物が
何年も前から沈んでいる。



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